勿忘草


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幼少時代から今現在まで
とにかく父親を怒らしたり不機嫌にさせると
【なにを言われるんだろう】
【なにをされるんだろう】という恐怖心で
どんなにしんどくても我慢してきた。

幼少期は今以上に酒癖もわるく母親に
手を出していたような人で何度も
母親の実家や近所にあるママ友さんのおうちに
避難させて貰ったりもしました。

初めて父親が倒れたのが中学にはいる前で
仕事中に胃潰瘍で倒れ入院しました。
その時は幼いながらに父親が居なくなるかもと
泣いていたのと母方の祖父母が家まで連れ帰ってくれ
たのと、少し元気になった頃にバレンタインだからと
生チョコを母親に預けて渡してもらい
夜に公衆電話からお礼を言われたのを思い出しました。

次に倒れたのが姪っ子が生まれる年のちょうど
今頃だった気がします。

風邪ではない咳をずっとしていて、
如何に言ってもおかしいのではと母親に伝えていた
翌日の朝、呼吸がしんどいから救急車を呼んでほしいと
言われた母親が付き添って病院にいき、
病名は忘れてしまいましたが、
肺に水が溜まることで心臓を圧迫しており
あと一歩遅ければ死んでましたよ、と言われました。

これで懲りてくれれば良かったのですが、
【薬を飲んでいれば大丈夫】と安易に思うタイプの人
なので、正直今回の件に関しては自己管理といわれてしまえばそれまでだと思いますし、

八つ当たりがきつかった頃は特に
母親へ【なんで離婚しないのか】と言っていたくらいには
憎んでいた時期もあります。

それなのに、思うのはいつも
【こういうことしてくれたな】
【お父さんのこの料理おいしかったな】とか
なんですよね(笑)




母と姉からは
『これだけ酷い扱いを受けているのに優しいよね』
と言われた時には

『でもいい思い出もあるからね』と言えるくらいには
父親のことも好きなんだと思います。

本人には言いませんが(笑)

だから、元気に退院してくれたらいいなと
望むばかりです

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