奈良には、「手間ひまかかるけれど、自分や家族の好物だから」、「おいしくて作りやすいから」と、自分の家で種を取り作り続けている個性的な野菜がたくさんあります。「お金になるから」ではなく、「おいしい」が基準。自分自身や家族、お付き合いをしている方々の嗜好性を重視しているのです。そして、「作りやすい」とは、その土地の気候風土に適しているということです。言い換えるなら大和の伝統野菜とは、土地の気候風土に適応し、食べる人の顔を思い浮かべて育てられてきた「家族野菜」とも表現できます。
また伝統野菜(家族野菜)が多く残っている地域には比例して伝統芸能やその土地固有の生き物、また集落機能が残っていました。
今の時代は多くの不安や地球的規模の課題を抱えています。その不安を取り除くために今できることは何でしょうか? 自分自身の健康や暮らしを、無条件にお金でサービスを買うことにゆだねるのではなく、再び自分の手に握りなおすという様々な自給率に対する意識が高まっています。水、土、里の自給率、種や肥料を含む食料の自給率、学びの自給率、健康、生産、助け合いなどの自給率をアップすることで豊かさと幸せを足元から作り上げることができます。地域に眠る知恵とタカラモノを活かす生活を取り戻すことが大切です。
それでは皆様のご参加をお待ちしています。
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三浦 雅之 さま プロフィール
1970年生 奈良市在住 京都府舞鶴市出身
1998年より、妻の陽子さんと共に奈良市近郊の中山間地である清澄の里をメインフィ-ルドに奈良県内の在来作物の調査研究、栽培保存に取り組み、大和伝統野菜を中心に年間約140種類の野菜と穀物、そして果樹と薬草を栽培。
2002年に大和伝統野菜を食材とした農家レストラン「清澄の里 粟」、2009年には「粟 ならまち店」をオープン。
ソーシャルビジネス「Project粟」の代表を務める。
【主な著書】
「奈良のタカラモノ」京阪奈情報教育出版刊
「家族野菜を未来につなぐ」(三浦雅之・陽子 共著)学芸出版社刊
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